久々に文句無くおもしろい作品です
2003-09-25ダ・ヴィンチ・コード〈下〉 前作のAngels & Demons と同じ主人公が活躍するのですが、ストーリーは次の展開がどうなるんだろうと最後までわくわくさせられつつ軽快なテンポで進みます。
ダビンチと聞くと芸術に係わるストーリーだと思われるかもしれませんが、歴史、美術、宗教、科学、金融などそれぞれの分野で知的好奇心をそそられるようなディテールが上手くストーリーと組み合わされていて、もう次の作品が待ち遠しくなること間違いなし。
専門用語が出てきますが、全体としてはシンプルな読みやすい英語です。
知的な謎解きゲーム
2003-11-17ダ・ヴィンチ・コード〈下〉 ある夜、ルーブルの学芸員が殺された。そこに残されたダイイングメッセージに込められた暗号を解くべく、暗号解読のプロ、(で実はその学芸員の孫娘)と米人学者が協力。フィボナッチ数列、聖盃、秘密結社、シオニズム...と、西欧文化というかキリスト教の基礎知識?全開でメッセージの裏に潜む暗殺の謎に迫る。それだけではない。謎解きの二人は殺人犯としてインターポールに指名手配されているのだ。迫り来る警察の包囲網を潜り抜けながらの謎解き逃亡劇はスピード感満載で、知らぬ間に西欧文化の真髄(キリスト教)にも触れられる。西欧美術に余り馴染みない人でも楽しみながら、うっすら知識を植え付けてくれるような展開なので、最後の晩餐?聖杯?十字架の意味?全くチンプンカンプンでも問題無し。
Da Vinci Code
2003-11-29ダ・ヴィンチ・コード〈下〉 パリのルーブル美術館で起きた、殺人事件に巻き込まれるアメリカの大学教授と、殺された孫娘でパリ警察に勤務するソフィーと言う女性が、パリのベテラン警官の手をすり抜け、祖父が死ぬ前に残したヒントと暗号を元に真の殺人者と、祖父が守り続けた秘密を突き止める事が出来るのか?? 題名からも伺われるダヴィンチの絵や名前に隠されたキリストに関する秘密。 パリ、英国が舞台なので読んでいても美しい風景が頭に浮かんできます。意外な真実を知りたいとお思いでしたら、本を開いてみてください。宗教、歴史を少々知っていると、無理なく英語でも読めるはずです。ダヴィンチの絵に隠された秘密や暗号などは、“なるほど”と思うはずです。 久々に重みのある良い本に出会いました。
マイクル・クライトンならどう書く!?
2004-01-03ダ・ヴィンチ・コード〈下〉
聖杯伝説とハイテクを織り交ぜながら、軽快なテンポでとばすスリラーです。
で、突然時間が止まったように感じる最後の星空のシーンは、だからこそ鮮やかに。
キリスト教にある程度の知識のある方には、単なるスリラーに留まらない何かが待っています。
タイムラインを読まれた方は、マイクル・クライトンならどう書くかななどと
妄想しながら二度目を読むのも一興!?
小説というよりは随筆
2004-01-05ダ・ヴィンチ・コード〈下〉 前作の『天使と悪魔』を読み終えたあと、とある個人的な理由から興味を覚えて入手した。
図像学、絵画、キリスト教、聖杯伝説などなど、興味深いキーワードをちりばめながら、ミステリアスなストーリーを構築していく手腕は相変わらず圧巻だった。
しかし、これは「小説」というよりは十分な取材に基づいた「随筆」といったほうが良い様な気がする。なにしろ、この著者ダン・ブラウンはまったく「人間」を描かないのだから。
だから、登場人物たちに魅力を感じることはなく、彼らに感情移入することもない。よって、物語の展開に「はらはらドキドキ」することもない。
さらに、興ざめなのは、登場人物たちの構図が、前作の『天使と悪魔』のものそのままであることだ。主人公は同一人物なのだが、配役はまるで名前と職業を変えただけであるかのようにまったく同じ役割をする。敵や味方の動き方、裏切り方まで同一なのだ。
面白いのは興味深いキーワードを織り込んだストーリーが展開する前半だけである。登場人物たちの視点が入り乱れる箇所が散見される上に、文章もだらだらと必要以上に長い。
とはいうものの、決して読んで損することはない。専門的な単語が出てくるが、非常に読みやすい英語だった。ダン・ブラウン。小説家としては二流と見た。




